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色々
2025/01/22/Wed
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2010/09/23/Thu
隠しごとをしてました。

 
 
 死ぬ気だった。
 もうここじゃ生きてられないと思った。
 どうせ死ぬんだったら、綺麗な獣に食べられたいと思った。
 それだけだった。


 世の中は想定外のことばかり起こる。


「何をしている!」
 びっくりしたような声に振り向くと、この世のモノとは思えないくらい美しい異形のものがいた。
 
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2010/09/13/Mon
「愛してるよ」


 言葉は無力ね。



 伝えたい言葉は、こんなにも伝わらない。



 きらきら輝くイチゴののったショートケーキ。
 たっぷりの生クリームで飾られた、ふわふわのシフォンケーキ。
 つやつやしたチョコレートとつんとブランデーが香るオペラ。
 宝石箱みたいなフルーツがたっぷりのったタルト。


 そして、モンブラン。



 甘いのになぜかしら。涙が出るのは。 
2010/02/04/Thu

 君に見せたかった。
 
 
 本当はわかっていたんだ。
 だけど、鵜呑みにした。フリをした。
 だって、お日様を見せてあげたかったから。
 
 
 君が製造されたのは、世界が闇に覆われてしまってからだった。
 本来ならば世界がこんなことになってるんだから、その計画は頓挫してしまうはずだった。
 だけど、彼らは君をこの世に送り出してくれた。
 どうせ全部壊れてしまうのにどうして? って尋ねたら、笑って答えた。
 最後だから、悔いのないようにしよう。
 
 技術者達の計らいか、君に感情は与えられなかった。
 僕たちはほっとした。
 はずだった。
 
 奇跡か、喜劇か、悲劇か。
 
 あるとき、君は空を見上げて呟いた。
「私、お日様が見てみたい」
 
 感情を持たないはずの人形は、“望み”なんて口にするはずない。
 君は与えられなかった感情を、持ってしまった。
 それはこんな時でなければ奇跡。
 神様はいじわるだ。
 なんて悲劇。
 
 
 その計画を聞いた時、誰もが期待した。
 もしかしたら助かるんじゃないか。
 だけど、僕たちには分かった。
 ほぼ、無理だって。
 でも僅かな可能性に賭けた。
 
 そして僕が志願した。
 
 だって、お日様を見せてあげたかったから。
 
 
 
 片道分の燃料。
 爆薬。
 1週間分のエネルギー。
 めーちゃんの、ミクの、リンの、レンの、涙。
 みんなの泣きそうな、申し訳なさそうな顔。
 それを積み込んだ無骨な機械は空を裂いて飛ぶ。
 暗闇の恐怖は、今まで教えて貰った歌で慰めた。
 ひとりぼっちの恐怖は、写真をコックピットに貼って見つめることで慰めた。
 自分が壊れてしまう恐怖は、まだ来ない。
  
 だけど、きっと、その時が来たら僕は微笑むだろう。
 写真を、みんなの写った写真を見つめて。
 君たちにお日様を見せてあげられるといいな。
 何十年ぶりかな。もしかしたら何百年ぶりかもしれない。
  
 僕は先に行くね。
 うまくいったとしても、いかなかったとしても、きっとみんながやってくるのはすぐだ。
 ああ、でも君だけは来られないかな。
 
 感情を持たない人形に、魂はないものね。
 
☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★
 
 あまりにも意味がわからんので、無粋ながら自分の為に解説しておく。
地球が滅亡しそうなんで、ルカをだしにしてカイトに爆弾持って行ってもらうことにした話。
でもカイトは気付いてたよ!
爽やかに見せかけて腹黒いカイトだよ!
2009/06/04/Thu
 最近はまってます。

 すごい曲を作れるPさん達リスペクト。


 曲のイメージ壊されるかもしれないので、残念な感じだと思ったらすぐに逃げて下さい。



 ↓ ↓ ↓




 ふたりでひとつだと思っていた。
 夕日が照らす坂道をふたりで笑いながら下る。
「ずっとキミの側にいるよ」
「キミのことをずっと守るよ」
「絶対に離れないよ」
 不安になるたびに君がくれる言葉。
 君は何度も何度も飽きずに言葉をくれる。
 柔らかな微笑を浮かべたまま。
 君の言葉ににっこりと笑ってみせる。
 無邪気に信じたふりをしながら。
 
 ねえ。
 君は、キミは、どこまで信じてる?
 自分の言葉を。
 信じたふりを。

 キミは何度も笑って言う。
 痛くないよって。
 痛くないよって何度も叫ぶ。
 笑いながら。
 少し震えるキミの身体を抱きしめようとも、届かない。
 叫ぶ声も、この身体をすり抜けて。



 終わりなのかな。
 しっかり意識していなきゃ、ここにいられなくなってきた。
 ふたりでひとつだと思っていた。
 だから、ね。
 嘘をつくとき、いつも綺麗に笑うんだね。
 今度は本当を叫ぶから。
 これから向かう所には、届くって信じてるから。



 だから、さよなら。
2008/08/03/Sun
 マスター、泣かないで。

 僕はすごくシアワセだったから。

 だめだよ、キャンセルなんて押しちゃ。

 壊れたソフトに未来はないんだよ。

 ……だめだよ。

 僕だって、怖いから。

 ほら、そんなどんどん進んでいくゲージばっかり眺めないで。

 マスター、もう嗚咽っていうか、声出てないよ。

 そんなに悲しまないでよ。

 また、新しい僕をインストールしてくれればいいから。

 そして、その子にいっぱい歌をあげてね!

 その子はどんな歌が好きかな?

 メルトみたいな恋の歌?

 マスター、僕が歌ったら、真っ赤になって照れちゃったね。

 恥ずかしがり屋なんだから。

 マスターには、恋は戦争、くらい勢いよく行った方がいいみたいだね。

 あ! そうそう!

 僕の時みたいに、エッチな曲はだめだよ!?

 すごく恥ずかしいんだから!

 そういうの見て喜ぶなんてサイテー!

 次の子は、僕みたいにネギでキゲン直らないかもよ?

 それと、サイハテも、悲しいから……。

 マスターが僕より先にいなくなっちゃうなんて、想像するだけで強制終了しちゃいそうだから。

 だから、歌わせてあげるときは、マスター、ずっとみててあげてね。

 先にいなくなったりなんてしないよって、ずっとそばで笑っててあげてね。

 ……そうだとしたら、僕はラッキーだな。

 マスターに見守られながらアンインストールされるなんて。

 それとも、もうゴミ箱なのかな?

 何も見えなくなってきちゃった。

 マスターの声も、もう聞こえないよ。

 ねえマスター、泣いてるの?

 マスターには笑ってて欲しいな。

 マスターの笑顔、大好きだもん。

 ねえ、マスター。

 マスター。

 マス




------深刻なエラーが発生しました------










 
暴走P最高です。
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