色々
2012/04/19/Thu
「イヴ!」
突然壁から腕が襲ってくる。
間一髪、何とか小さな女の子を庇うことが出来た。
肩に激痛が走り、息が詰まる。居ても立っても居られず、霞む目で薔薇を確認し、無事なことにほっとした。
だけど、まだ安心はできない。
イヴの背中を抱きながら廊下を出来るだけ早く通り過ぎる。精神力と体力がじりじり削られていく気がする。
何とか安全そうな広い場所に逃げ込んだ時には、汗と冷や汗で背中が湿っていた。
「イヴ、大丈夫?」
荒い呼吸を何とか隠して問いかける。隠しきれていなかったようで、ひどく心配そうな表情になってしまった。
これ以上心配させないようにとにっこり笑ってみせるが、あまり成功したとは言えないようだ。
そっと薔薇を目の端で確認する。うん。まだ大丈夫。
「イヴ!」
ギャリーの鋭い声が聞こえると同時に、広い背中が目の前に飛び出してきた。
その背中がびくりと揺れ、小さな呻き声が聞こえる。
ああ、どうしよう。
ギャリーの薔薇が散ってしまう……!
そんな時でもギャリーは私の心配をする。
突然壁から腕が襲ってくる。
間一髪、何とか小さな女の子を庇うことが出来た。
肩に激痛が走り、息が詰まる。居ても立っても居られず、霞む目で薔薇を確認し、無事なことにほっとした。
だけど、まだ安心はできない。
イヴの背中を抱きながら廊下を出来るだけ早く通り過ぎる。精神力と体力がじりじり削られていく気がする。
何とか安全そうな広い場所に逃げ込んだ時には、汗と冷や汗で背中が湿っていた。
「イヴ、大丈夫?」
荒い呼吸を何とか隠して問いかける。隠しきれていなかったようで、ひどく心配そうな表情になってしまった。
これ以上心配させないようにとにっこり笑ってみせるが、あまり成功したとは言えないようだ。
そっと薔薇を目の端で確認する。うん。まだ大丈夫。
「イヴ!」
ギャリーの鋭い声が聞こえると同時に、広い背中が目の前に飛び出してきた。
その背中がびくりと揺れ、小さな呻き声が聞こえる。
ああ、どうしよう。
ギャリーの薔薇が散ってしまう……!
そんな時でもギャリーは私の心配をする。
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