色々
2010/10/07/Thu
ずっとずっと君のことを探していた。
ずっと、ずっと。
ゆらゆらと紺のプリーツスカートが揺れる。
膝丈のそれはハイソックスに包まれた白い脚を時々ちらちらと覗かせ、目を灼いてくる。
表情に意識を向けると、今度はそのぷっくりした唇やすべすべの白い頬が気になってしまう。
妙にどぎまぎしてしまうのは、キミのことが大好きだからだ。
早足な君について行くと息が上がってしまいそうだ。
プライドを守るため、必死で耐えるけどね。
それにしても脚綺麗だなぁ。
おっといけない……やっぱりどきどきしてきた。
まさか今時のオンナノコ達みたいにこの下にジャージとかはいてないよね??
あああまたスカートの中とか気になっちゃってる。
姿が無事に玄関に吸い込まれると、寂しいはずなのに何故かちょっとほっとするのはそのせいかもしれない。
ああ、やっぱり可愛いなあ。
スカートの中だけじゃなくて……その、やっぱり制服の中も気になるよな。俺だって男だしね。
次は押さえきれなくなっちゃいそうだなぁ。
うん、でもあんなに無防備なキミなんだもん。キミにもちょっとはどきどきしてもらわないと、割に合わないっていうか。
俺のこの溢れる思いを、きっと分かってくれるだろうし。
よし、勇気を出そう。
「お兄ちゃん!!」
言われた内容も勿論かなり驚いたのだが、それを越える悲痛な声に心臓が飛び上がりそうになった。
が、そんな悠長な思いは泣きそうな顔をした君を追いかける男を目にした瞬間、どこかへ霧散する。
君の制服の胸元が乱れているのを認めるが早いが、頭は真っ白、身体はそちらに全力で駆けだしていた。
「もうやめて!! お願い……っ」
ついに泣き出した君の声が耳朶を打ち、はっと我に返る。
目の前には泣きじゃくりながら必死で俺を押さえようとする君と、血まみれの男。顔は見る影もなく、肉塊と言ってもいいレベルだ。
辛うじて生きてはいるようで時々聞くに堪えない呻き声が漏れてくる。
口からぼとりと落ちたどす赤いモノは多分、歯だ。
そう意識すると同時に痛覚が戻って来、拳が裂けている事に今更ながら気が付いた。びりびり痺れるような痛みに眉をひそめる。
返り血と自分の血でぼろぼろになった白い手。
これが君の手じゃなくて良かった。
『ずっと視線を感じる』
『嫌な感じがする』
君の言葉を思い出す。
「こいつか? お前の事ずっとつけ回してたの」
思いの外冷静な声が出たが、君は弾かれたようにこちらを見上げた。
その瞳にははっきりと怯えの色が写っている。
「わ……わかんな……」
ぐずぐずになっている君を持てあまし、とりあえず着ていた上着を放ってやる。
もそもそと袖を通し始めた君からさり気なく視線を逸らし、携帯を取り出し110番通報。。
淡々と状況を説明している内に、再びふつふつと怒りが湧き上がる。
俺が、いなかったら。
君はどうなってた?
もう二度と、君を見失ったりしないと思っていたのに。
どうなっていた?
倒れた相手にさらに追い打ちをかけるつもりはない。それだとただの暴行だ。
今にも暴れ出しそうな自分を理性で必死に押さえつけ、肉塊を睨めつける。視線だけで人が殺せたらいいのに。
それと同時に、まだ震えている君のことが気になった。
ずっと、ずっと。
ゆらゆらと紺のプリーツスカートが揺れる。
膝丈のそれはハイソックスに包まれた白い脚を時々ちらちらと覗かせ、目を灼いてくる。
表情に意識を向けると、今度はそのぷっくりした唇やすべすべの白い頬が気になってしまう。
妙にどぎまぎしてしまうのは、キミのことが大好きだからだ。
早足な君について行くと息が上がってしまいそうだ。
プライドを守るため、必死で耐えるけどね。
それにしても脚綺麗だなぁ。
おっといけない……やっぱりどきどきしてきた。
まさか今時のオンナノコ達みたいにこの下にジャージとかはいてないよね??
あああまたスカートの中とか気になっちゃってる。
姿が無事に玄関に吸い込まれると、寂しいはずなのに何故かちょっとほっとするのはそのせいかもしれない。
ああ、やっぱり可愛いなあ。
スカートの中だけじゃなくて……その、やっぱり制服の中も気になるよな。俺だって男だしね。
次は押さえきれなくなっちゃいそうだなぁ。
うん、でもあんなに無防備なキミなんだもん。キミにもちょっとはどきどきしてもらわないと、割に合わないっていうか。
俺のこの溢れる思いを、きっと分かってくれるだろうし。
よし、勇気を出そう。
「お兄ちゃん!!」
言われた内容も勿論かなり驚いたのだが、それを越える悲痛な声に心臓が飛び上がりそうになった。
が、そんな悠長な思いは泣きそうな顔をした君を追いかける男を目にした瞬間、どこかへ霧散する。
君の制服の胸元が乱れているのを認めるが早いが、頭は真っ白、身体はそちらに全力で駆けだしていた。
「もうやめて!! お願い……っ」
ついに泣き出した君の声が耳朶を打ち、はっと我に返る。
目の前には泣きじゃくりながら必死で俺を押さえようとする君と、血まみれの男。顔は見る影もなく、肉塊と言ってもいいレベルだ。
辛うじて生きてはいるようで時々聞くに堪えない呻き声が漏れてくる。
口からぼとりと落ちたどす赤いモノは多分、歯だ。
そう意識すると同時に痛覚が戻って来、拳が裂けている事に今更ながら気が付いた。びりびり痺れるような痛みに眉をひそめる。
返り血と自分の血でぼろぼろになった白い手。
これが君の手じゃなくて良かった。
『ずっと視線を感じる』
『嫌な感じがする』
君の言葉を思い出す。
「こいつか? お前の事ずっとつけ回してたの」
思いの外冷静な声が出たが、君は弾かれたようにこちらを見上げた。
その瞳にははっきりと怯えの色が写っている。
「わ……わかんな……」
ぐずぐずになっている君を持てあまし、とりあえず着ていた上着を放ってやる。
もそもそと袖を通し始めた君からさり気なく視線を逸らし、携帯を取り出し110番通報。。
淡々と状況を説明している内に、再びふつふつと怒りが湧き上がる。
俺が、いなかったら。
君はどうなってた?
もう二度と、君を見失ったりしないと思っていたのに。
どうなっていた?
倒れた相手にさらに追い打ちをかけるつもりはない。それだとただの暴行だ。
今にも暴れ出しそうな自分を理性で必死に押さえつけ、肉塊を睨めつける。視線だけで人が殺せたらいいのに。
それと同時に、まだ震えている君のことが気になった。
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