色々
2008/10/02/Thu
びく、と身体が逃げるように跳ねる。
熱い息が忙しなく漏れる。
汗がじっとりと身体を濡らす。
「う……」
殺していた声が漏れる。
「……ぁっ……!」
一際高い嬌声と共に、吐き出される体液。
「は~~~~~~~……」
まただ。
身体と心が見合っていない身にとっては、自分で自分を慰めることはものすごい嫌悪感を呼ぶ。
本来なら付いていて欲しくない器官を自分で弄るわけだから。
だから自慰は好きではないのだけど、最近毎晩のように熱に襲われる。
ダムーには言ってなかったが、前の3人組は結構強めの薬を使っていたのだ。
意図的に抵抗していなかった部分もあるが、できなかったという部分も多い。
あの場でダムーが発情したのもわかる。
鼻が敏感な彼は、薬のにおいを敏感に嗅ぎ取り、反応してしまったのだろう。
それを、恋と履き違えるくらいに。
あの場でダムーに襲われてしまっても良かったのかもしれない。
どうせ肌を重ね足を絡めたところで、なんら不都合はない身体同士だ。
場の空気に流されてしまえば、この思いは消えたのかも知れない。
浅ましい思いを抱いたまま、熱の燻る身体を持て余す。
解毒剤はなかなか効かないようだ。
夜はまだ明けない。
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