色々
2009/09/12/Sat
うず、うずうずうず。
目の端っこで、それはもう何回も何回も洗ったように色の落ちたブルーの毛布がふわ、ふわ。
持ち主は、それはそれは安心しきった表情で親指を吸っている。
開け放された窓から、そよそよと青い風が吹き込んできて、またまた毛布をゆらす。
欲しいなあ-。
その途端、彼はぴくっと眼を開き、僕を見据えた。
「一生後悔するぞ」
……。
睨み合いは僕の負け。
「わかった、今日は毛布はあきらめる」
そう、と言ったっきりこちらを見もしなくなった彼に、刺激される、いたずら心と。
「代わりに、側にいても怒らない?」
きゅん、と上目遣いにすり寄ると、何も言わない代わりに怒りもしない。
思う存分彼にもたれかかって、彼の膝と彼の毛布にわずかに鼻をうずめて心地いい匂いに包まれる。
窓からはそよそよと風が吹き込み、ぽかぽかお日様が僕らをあっためる。
「暑苦しいわねえ」
キンキンした女の子の声で目が覚めた。
気がつくと太陽はオレンジ色に変わり、風も少し肌寒くなってしまっている。
「寝てしまった」
不覚、といったあんまりにも深刻な表情で彼が呟くものだから、思わず笑ってしまった。
「なあに、そのイヤな笑い方」
いじわるな女の子にはべーっと舌を出しておいて、くるっと彼に向き直って耳元で囁く。
「キモチよかったね」
彼の顔が赤いのは、太陽のせいだけかな?
目の端っこで、それはもう何回も何回も洗ったように色の落ちたブルーの毛布がふわ、ふわ。
持ち主は、それはそれは安心しきった表情で親指を吸っている。
開け放された窓から、そよそよと青い風が吹き込んできて、またまた毛布をゆらす。
欲しいなあ-。
その途端、彼はぴくっと眼を開き、僕を見据えた。
「一生後悔するぞ」
……。
睨み合いは僕の負け。
「わかった、今日は毛布はあきらめる」
そう、と言ったっきりこちらを見もしなくなった彼に、刺激される、いたずら心と。
「代わりに、側にいても怒らない?」
きゅん、と上目遣いにすり寄ると、何も言わない代わりに怒りもしない。
思う存分彼にもたれかかって、彼の膝と彼の毛布にわずかに鼻をうずめて心地いい匂いに包まれる。
窓からはそよそよと風が吹き込み、ぽかぽかお日様が僕らをあっためる。
「暑苦しいわねえ」
キンキンした女の子の声で目が覚めた。
気がつくと太陽はオレンジ色に変わり、風も少し肌寒くなってしまっている。
「寝てしまった」
不覚、といったあんまりにも深刻な表情で彼が呟くものだから、思わず笑ってしまった。
「なあに、そのイヤな笑い方」
いじわるな女の子にはべーっと舌を出しておいて、くるっと彼に向き直って耳元で囁く。
「キモチよかったね」
彼の顔が赤いのは、太陽のせいだけかな?
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