色々
2009/09/11/Fri
「たまには尻尾でも振ってお出迎えしたらどうだ」
苛々した声に振り返ると、まん丸い頭の男の子がすべすべした眉間に皺を寄せて立っていた。
……こいつは何を怒ってるんだ??
仁王立ちした彼の手にスクールバッグが握られているのを見て、やっと気づいた。
「おかえり!!」
満面の笑みで彼に抱きつく。
「また会えて嬉しいよ!」
ぎゅ、と彼を抱きしめると、彼の眉間の皺が一本消えて代わりに拗ねたような表情になった。
宥めるように背中をよしよし。
彼の肩にあごをくっつけていつまでもよしよししていると、開けっ放しの扉の向こうで、黄色くてふわふわした髪の毛をしたあの子が傷ついたように動きを止めるのが見えてしまった。
あちゃー。
次はあっちのフォローかぁ。
チョコチップクッキーで何とかなるかな。
あんまり詳しくないのに見切り発車。
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