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色々
2025/01/22/Wed
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2009/05/28/Thu

 さすがにワンクッション。
 BLです。
 エロです。
 主従っていいよネ!という勢いのみです。
 こっそり・・・。
 擬人化……?というか都合のいい設定!
 妄想万歳!

 主×給仕です。


 そして書きたいシーンだけ♪







「……ッ」
 薄暗い部屋の中で、密やかな息づかいが断片的に漏れる。
 扉は閉められているが、どこで誰が聞いているかわかりにくいこの屋敷では声を出してしまうと色々とまずいことになる。
「……んぅ……」
 私は四つん這いになり、自分で自分の秘所をほぐしているのだ。
 あけすけな言い方をすれば、自分で自分の後ろに細い手の部分を挿れ、主の物を受け入れる準備をしている。
 床の硬さで膝が痛い。
 はっきり言って、したくてしてるわけではない。
 我らが主の欲を満たすためだ。
 あのような姿に変えられてしまった主は、欲を持て余すと度々私にこのようなことをさせる。
 暗闇では、薔薇が美しくも恐ろしい存在感を放っている。
 主は椅子に座ったまま美しい薔薇からさりげなく目をそらし、私の痴態を無言で見つめる。
 度々あることだが未だに慣れず、私の心は悲鳴を上げ続けている。
 目尻からは涙がぼろぼろ溢れ、それを見られないよう腕に顔を埋め羞恥に耐える。
 こんなことしたくないんです。
 やめてください。
 今にも叫びだしてしまいそうなのを必死で抑え、何も感じないように言い聞かせる。
 初めての時はかなり抵抗したお陰で、さんざん殴られ動けなくなったところで暴かれた。
 挙げ句、主はあのような姿なので鋭い爪を持っており、私の体は傷だらけになった。
 ほとんど物になっているので体の痛みはそれほどなかったのだけど、やはり一番柔らかい部分を慣らしもせずに使われると(あの爪の生えた指で慣らされても困るが)あまりの痛みに意識が飛んだ。
 終わってからも痛くて痛くて、しばらくはまともに働くことが出来なかった。
 痣と傷だらけの私を見てすんなりと「オオカミに襲われた」という嘘を信じ、休ませてくれた執事に感謝だ。
 そんなことがあったものだから、次に主に部屋に呼ばれ有無を言わさずベッドに叩き込まれた時、自分でするからいきなり挿れるのはやめてくれと泣きながら懇願した。
 潤滑油は何度目からか、持ち歩くようになった。
 私の誇りは自分自身を許さず、未だに羞恥が私を責め苛むのだが……あの痛みはもう二度と味わいたくない。
 蝋の柔らかさで何とか慣らしていると、乱暴にその手を払われ重量のある物が無理矢理押し入ってくる。
「……ッ……! ご、ご主人様……っ」
 思わず制止じみた声が出たが、主は全く気にすることなく進んでくる。
 反射的に詰まる息を必死で吐き出し、呼吸をすることに専念する。息が出来ない時は吸うよりも吐くことに集中すればいいと気付いたのは、主とのこの行為が始まってからだ。
  入り込む痛みと、身体が引き裂かれるかのような異物感、吐き気。
 背中からの、むせかえるような獣の臭い。
 これが人間だったら間接が白くなる程握りしめているだろう私の手は、どこも掴むことが出来ずにただ揺さぶられるに任せるだけ。
 早く終われ、早く終われと心の中で唱えながらじっとしていると、一層深く差し込まれ吐き気が強くなる。だけど、これは終わりの合図だ。
 体内で熱がはぜ、楔が抜かれる。
 ぐったりとした私に見向きもせず、簡単に服を羽織ると主は足早に部屋を出て行った。浴室に向かうのだ。
 その間に私も手早く衣服の乱れを直し、部屋を整える。こんな所誰かにみられたらそれこそ大変だ。
 汚れたシーツをまとめ、換気のために窓を開けるとそっと部屋を出た。
 浴室に忍び込み、簡単に汚れを落としたシーツをリネンの山に潜り込ませる。
 使用人室に帰っても私の緊張は緩まない。
 身体に残った体液を処理しなくてはいけないのだ。
 執事はまだチクタク働いているし、他の使用人達もそれぞれの時間を過ごしている。
 いつものようにメイドを口説いたり、彼女の腕にキスをしたりしながらさりげなくその場を離れる。
 誰もいない浴室で私はやっと力を抜き、そして耐えきれずにそっとため息をついた。


 主の呪いは、真実の愛を見つければ解けるそうだ。
 主が山に籠もってもうすぐ10年。
 城に、老人が迷い込んできた。
 給仕魂に火が付き寒さに震える客人をもてなしたのだが、主の怒りに触れてしまい、老人は閉じ込められその夜私はひどい目にあった。
 その翌日。
 女の子が、待ちに待った女の子が城にやってきたのだ!
 もちろん私達は呪いを解いてくれるのではないかと期待した。
 彼女こそ、主に真の愛を気付かせてくれるのではないかと。
 ことはうまく運ばず、じりじりと進む二人の関係を(時々横やりを入れながら)見守る私達だった。

 彼女が来てから、主に部屋に呼ばれる事はなくなった。

「やぁメアリー!今日も可愛いね!ナンシー、裾の刺繍変えたのかい?素敵だよ!あ……バベ……浮気じゃない!浮気じゃないってば!女性を口説くのは紳士のマナーだろう?待ってくれよハニー!」
 というわけで、私は絶好調だ。
 城の中を軽快に動き回り、女性達に声をかけ彼女に怒られる。
 食器達も綺麗になり、城全体に活気が戻ってきた……かに見えた。

「どうして彼女と主の関係は動かないんだろう?」
 夜も更けた頃、私と執事は暖炉のチェックをしながらこそこそ話をしていた。
 本当は給仕はそんなことしないのだが、今日は「主の事で話もあるし、明かりになろう」とついて歩いてるのだ。
 誰もいない部屋に、私の蝋燭の明かりだけがぼんやり光る。
「さあ……いい感じにはなっているようだけど」
 執事も心配そうだ。
 素直な執事は、私の言葉を額面通り受け取ったのか、私の様子を気にすることはない。
「やはり甘い言葉が足りないのか……」
 腕を組もうとして、最近また減ってしまった蝋燭が目に入り慌てて視界から外した。
 ふざけたことを言いながら、さりげなく執事の時計をチェックする。
 今夜、また主に部屋に呼ばれた。
 彼女がいるのに、なぜ呼ばれたのだろう。
 彼女との関係について私に意見を聞きたい………わけじゃないだろう。
 苛々と腕を何度も組み替えながら、辞去するタイミングを見計らっていた。

 ドアをノックして中に入ると、主がまっすぐこちらを見ていた。
 それに少したじろぐ。いつもは椅子に座って面倒くさそうに顔を向けてくるだけだったからだ。
「……お待たせ致しました。ご用件を」
 わずかな違和感を抱きながらも跪き、頭を垂れる。
「立て」
 短く主が言い、私はゆっくりと立ち上がる。主の前で不作法だが、顔は伏せたままだ。
 いつもの、儀式。始まりの。
 だが、今日はいつも通りなのはそこだけだった。
 いつもであればアゴでベッドを指し示され、主はそんな私を見ているだけ。そして挿れられて、終わり。
 今日もそのつもりでいた。日頃の習慣で潤滑油を持っていて良かったと、ぼんやりそんなことを考えているくらいだった。
「来てここに座れ」
 ベッドを指し示しながら主は立ち上がる。
 ふと、違和感。
 さり気なく違和感の元を目で探るが、見つけられない。
 主は無言で私が動くのを待っている。
 何のつもりなのだろう。まだシルバーを拭けていないから早く終わらせて欲しいのだけど。
 今日はそんなつもりではないのだろうか?と思うが、主から漂う雰囲気はどうも、いつもと同じようにというかいつも以上に欲情している。
 ギラギラした主に怯えながら、示された場所にそっと移動する。
 主の前で主のベッドに座る事に戸惑いを覚え、伺うように主を見上げると「座れ」と短く命令された。
 伺いながらそっと腰を下ろすと、肩を柔らかく押され短い悲鳴が出た。
 背中がスプリングで跳ねる。
「……ご主人様?」
 怯えを見せる私に、いっそう主の熱が高まるのを感じる。
 怯えられると嗜虐的な気持ちになるのだろう。
 それなりに浮き名を馳せていたのでまあ女性とそういう関係になったことも多々あったのだけど、日頃は紳士的に接している私でもそういった凶暴な感情とは無縁ではなかった。
 そこを抑えてこその紳士だという自負を持っていたので、私は優しくしてたけどなぁと明後日の事を考えていると、いきなり上着をめくられズボンを引きずり下ろされた。
 最初の恐怖を思い出し即座に飛び起きたが、再び肩を押されベッドに沈むことになった。
「ご主人様?何をなさりたいのですか?」
 頼むから、ひどいことはしないで欲しい。
 主は無言で私の下肢をむきだしにした。
 そこだけ人間のような下腹部が露わになる。自分の萎えた物を凝視され、恥ずかしさで泣きそうになった。
 主が何をしたいのかがわからない。
「あの……」
 と、主の大きな掌が私の物を握りこんできた。
「ごっ……ご主人……ッ」
 やわやわと、何度も形を確かめるように弄くられる。
 そういえばこの身体になってから、ここに触れたことはなかった。
 主との行為の時は主が出せば終わりだったので自分の熱にまで意識が向かなかったし、別に主が私に触れるわけではなく、直接的な刺激は久しぶりだ。
 みるみるうちに身体は熱くなり、硬度を増しだす、それ。
「……あ……ッ……まっ待って、待って下さいッ」
 不意打ちの快感は私の理性を奪っていく。
 びくびく波打つ身体。顔を見られたくなくて、腕で隠すが片手で無理矢理広げられた。
 やめて欲しくて口を開くが、聞くに堪えない声が出そうですぐ唇を噛んだ。
 気づけば自分の腰が揺らめいていて、羞恥で卒倒しそうになった。
  こんなに浅ましく反応する体が憎らしくて怖い。
「……ぁッ!」
 気づけば、主の手の中で放っていた。
「…………!!」
 目を見開いたまま固まった私をよそに、主は手のひらに付着した物をみている。
 そしてそのままその指を私の後ろに挿れてきた。
 かつての痛みを思い出し硬くなった私に頓着せず、指で中を擦る。
 丹念に慣らされスムーズに指が動くようになった頃、私の身体は意図に反して派手に跳ねた。
 声を抑えたのは意地だ。
 完全にバレたのは明らかで、主は執拗にそこを刺激してくる。
 シーツを噛んで必死に声を抑え、両腕で顔を隠す。
 まさか。
 まさか自分が後ろで快感を得てしまうなんて。

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