色々
2011/05/23/Mon
「嫌だ! 何で話聞いてくれねぇんだよ!」
悲痛な叫び声も、俺の苛立ちと嗜虐心を刺激するだけだ。
「お願いだから、話、聴いて……ッ!!」
しゃべらせるのが面倒で、抱きしめて背中に当てた掌から電流を流し込む。
目を見開いた氷河。その瞳の中に非難の色が見え、鳥肌が立つくらい怒りを覚える。
こんな思いをさせたあんたに私を非難する資格なんかない。
氷河は身体を痙攣させたが、壁に寄りかかり意地でも座り込もうとはしない。
その意地も腹立たしく、無理矢理身体を反転させ背中を向けさせるとうなじに噛みついた。
のどの奥で殺した悲鳴。固く自分を抱きしめる腕。間接が白くなるほど握りしめられた指。びくりと跳ねた身体。
その全てが腹立たしく、なのに劣情を誘う物で、訳も分からず叫び出したくなる。
「ねえ。発散させてよ。ぐちゃぐちゃになってよ」
耳に直接吹き込む。
いつもなら動きを止めるのに。
「嫌だ」
涙目なのに。
爪が刺さった掌から血が出てるのに。
息も荒いくらい苦しいのに。
何で言うこと聞かないの?
「あ……あああああぁぁあぁっ!」
一番弱いところに電流。
瀕死の魚のように身体を痙攣させ、床に崩れ落ちた。
息が出来ないのか空気を求めてパクパク動く口の中に、いきなり指を3本突っ込む。
噛まれる心配はないと思っていたから、ガリッという音に痛みよりまずは驚いた。
「…………ふうん。そんなに嫌いなんだ、私のこと」
口をついて出た言葉が自分を冷静にさせる。
そうか。氷河は私が嫌いなのか。炎に好きなようにされるくらい。
一瞬萎えかけたが、はだけた服の隙間から覗く白い肌にキスマークが確認できた途端、熱を上げる身体。
勿論、俺がつけたものじゃない。
何だ、俺、寝取られ属性でもあんのか?
まあいいや。
手っ取り早く確認してしまおう。
氷河の顔を見ると、びくっと身体を強ばらせた。
人を傷つけることを極端に怖がる子だ。それとも私はそんな恐ろしい顔でもしていたのか。
後頭部を鷲掴みにして唇を合わせる。最初は触れるだけ。
食いしばる歯をこじ開けたくて、下半身に手を伸ばす。
わずかに開いた隙間から舌を進入させる。
逃げまどう可愛い舌を追いかけ、無理矢理引きずり出して吸ったり噛んだり唾液を絡めたり。
胸の飾りを指先で弄ぶ。後頭部の左手は決して放さない。
ちらりと目をやると、綺麗なブルーの瞳から涙がぽろりと落ちるところだった。
赤く染まった目元が相変わらずエロい。
酸素を求め始めたのでそのまま唇を解放し、そのまま下に降りていく。
その後は、まあ、ご想像の通り。
「……雷」
散々泣き叫んだせいで潰れてしまった可愛い声で呼ばる。
被虐の後が色濃く残る氷河は今にも壊れてしまいそうで、自分が加害者なのに抱きしめて慰めてやりたくなる。
「なに?」
にっこり笑顔で応えるが、ふいと目を逸らされた。その表情に一度は治まった苛立ちが湧き出そうで、慌てて蓋をする。
身体を起こそうとするので、ぱっと手を差し伸べる。
「……ッ!」
「……なに?」
どさっとベッドから転げ落ちる氷河。私の手から咄嗟に逃げようとしたからだとは、一瞬気がつかなかった。
「なんでにげるの?」
本当に理解出来なかった。
身体に巻いたシーツのせいでもがく氷河が可愛い。
どこかを打ったのか痛みに呻く氷河の腕を掴み、起こしてやる。悲鳴が聞こえたが、あちこち打撲や火傷だらけでどこがどう痛いのかまで気を回してられなかった。
と、バシッと音が立つほど激しく振り払われた。
呆気にとられて氷河を見つめると、烈火のような瞳で睨み付けられた。
「もうやめる」
ふと烈火が消え去り、蒼くけぶる瞳から後から後から涙が零れる。
「もう雷とこういう事はしない。普通の、ただの兄弟に戻る」
「……本気で言ってる?」
笑おうとしたが失敗した。
氷河は、目を逸らさない。
「もう雷なんか好きじゃない」
何か、何か言わなきゃ。
悲痛な叫び声も、俺の苛立ちと嗜虐心を刺激するだけだ。
「お願いだから、話、聴いて……ッ!!」
しゃべらせるのが面倒で、抱きしめて背中に当てた掌から電流を流し込む。
目を見開いた氷河。その瞳の中に非難の色が見え、鳥肌が立つくらい怒りを覚える。
こんな思いをさせたあんたに私を非難する資格なんかない。
氷河は身体を痙攣させたが、壁に寄りかかり意地でも座り込もうとはしない。
その意地も腹立たしく、無理矢理身体を反転させ背中を向けさせるとうなじに噛みついた。
のどの奥で殺した悲鳴。固く自分を抱きしめる腕。間接が白くなるほど握りしめられた指。びくりと跳ねた身体。
その全てが腹立たしく、なのに劣情を誘う物で、訳も分からず叫び出したくなる。
「ねえ。発散させてよ。ぐちゃぐちゃになってよ」
耳に直接吹き込む。
いつもなら動きを止めるのに。
「嫌だ」
涙目なのに。
爪が刺さった掌から血が出てるのに。
息も荒いくらい苦しいのに。
何で言うこと聞かないの?
「あ……あああああぁぁあぁっ!」
一番弱いところに電流。
瀕死の魚のように身体を痙攣させ、床に崩れ落ちた。
息が出来ないのか空気を求めてパクパク動く口の中に、いきなり指を3本突っ込む。
噛まれる心配はないと思っていたから、ガリッという音に痛みよりまずは驚いた。
「…………ふうん。そんなに嫌いなんだ、私のこと」
口をついて出た言葉が自分を冷静にさせる。
そうか。氷河は私が嫌いなのか。炎に好きなようにされるくらい。
一瞬萎えかけたが、はだけた服の隙間から覗く白い肌にキスマークが確認できた途端、熱を上げる身体。
勿論、俺がつけたものじゃない。
何だ、俺、寝取られ属性でもあんのか?
まあいいや。
手っ取り早く確認してしまおう。
氷河の顔を見ると、びくっと身体を強ばらせた。
人を傷つけることを極端に怖がる子だ。それとも私はそんな恐ろしい顔でもしていたのか。
後頭部を鷲掴みにして唇を合わせる。最初は触れるだけ。
食いしばる歯をこじ開けたくて、下半身に手を伸ばす。
わずかに開いた隙間から舌を進入させる。
逃げまどう可愛い舌を追いかけ、無理矢理引きずり出して吸ったり噛んだり唾液を絡めたり。
胸の飾りを指先で弄ぶ。後頭部の左手は決して放さない。
ちらりと目をやると、綺麗なブルーの瞳から涙がぽろりと落ちるところだった。
赤く染まった目元が相変わらずエロい。
酸素を求め始めたのでそのまま唇を解放し、そのまま下に降りていく。
その後は、まあ、ご想像の通り。
「……雷」
散々泣き叫んだせいで潰れてしまった可愛い声で呼ばる。
被虐の後が色濃く残る氷河は今にも壊れてしまいそうで、自分が加害者なのに抱きしめて慰めてやりたくなる。
「なに?」
にっこり笑顔で応えるが、ふいと目を逸らされた。その表情に一度は治まった苛立ちが湧き出そうで、慌てて蓋をする。
身体を起こそうとするので、ぱっと手を差し伸べる。
「……ッ!」
「……なに?」
どさっとベッドから転げ落ちる氷河。私の手から咄嗟に逃げようとしたからだとは、一瞬気がつかなかった。
「なんでにげるの?」
本当に理解出来なかった。
身体に巻いたシーツのせいでもがく氷河が可愛い。
どこかを打ったのか痛みに呻く氷河の腕を掴み、起こしてやる。悲鳴が聞こえたが、あちこち打撲や火傷だらけでどこがどう痛いのかまで気を回してられなかった。
と、バシッと音が立つほど激しく振り払われた。
呆気にとられて氷河を見つめると、烈火のような瞳で睨み付けられた。
「もうやめる」
ふと烈火が消え去り、蒼くけぶる瞳から後から後から涙が零れる。
「もう雷とこういう事はしない。普通の、ただの兄弟に戻る」
「……本気で言ってる?」
笑おうとしたが失敗した。
氷河は、目を逸らさない。
「もう雷なんか好きじゃない」
何か、何か言わなきゃ。
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