色々
2010/11/08/Mon
「…………」
返ってきたのは……胡乱な眼差し。
その底にやっぱり怯えが見え隠れし、もうどうしていいのか分からなくなる。
駄目だ。諦めたら駄目だ。
氷河は何も言わずずっと側にいてくれたんだから。
「……駄目、かな。その、やる気がないならないでいいんだけど、でも、」
ああ、駄目だ、何を言ってるのか分からん。
無駄にもぞもぞしてしまい、氷河の顔を見られない。
「……どういう風の吹き回しだ?」
警戒心剝き出しですねー。
しょうがない! 恨むんなら自分を恨め!
氷河の顔が泣きそうに見えて、俺が泣きそう。
「氷河と、ちゃんとした関係になりたい」
乱れのない自分のワンピースと、はだけた氷河のシャツ。
私がなりたい関係はこんなんじゃない。
無理矢理引きずり出さずに、見える物を見て見えない物を察していかなきゃいけない。
そして私も、さらけ出さなきゃいけない。
サボりすぎたんだ、私が。甘えてたんだ。
「ちゃんとしたって何?」
声が、初めて怒気が孕んだ。
「雷が何言ってるか意味わかんねぇんだけど。炎に何か吹き込まれたのか? それとも何? こないだの事未だに怒ってて難癖つけてきてんのか?」
今にも立ち上がって、部屋を出て行ってしまいそう。
こんな氷河のリアクションは初めてだ。ちょっと本気で逃げたくなったけど、ぐっと抑える。
いつもと違うリアクションだってことは、それだけこちらの様子がいつもと違うってことで、ええと、ごめんよく分からんけど、とにかく好転させてみせる。
「待って、話を聞いて」
この前の事は、そりゃ怒ってるよ。でももう仕方ない。
Hの途中だった事を思い出し、とりあえず距離を置いて座る。これ以上ないというくらい真剣に、まっすぐ見つめると一応聞く姿勢になってくれた。が、まだ視線はこちらを見ない、頑なな態度だ。
「この前の事は、その、確かに炎の野郎殺してやるとか、許した氷河にも今は口に出せないような思いも勿論あったよ。でも、違うんだ」
涙腺が熱い。
「わ、私が全部悪いんだ……私が、氷河を追い詰めたから、だから炎は氷河を心配してあんなこと……」
喉に詰まった涙を飲み込む。
返ってきたのは……胡乱な眼差し。
その底にやっぱり怯えが見え隠れし、もうどうしていいのか分からなくなる。
駄目だ。諦めたら駄目だ。
氷河は何も言わずずっと側にいてくれたんだから。
「……駄目、かな。その、やる気がないならないでいいんだけど、でも、」
ああ、駄目だ、何を言ってるのか分からん。
無駄にもぞもぞしてしまい、氷河の顔を見られない。
「……どういう風の吹き回しだ?」
警戒心剝き出しですねー。
しょうがない! 恨むんなら自分を恨め!
氷河の顔が泣きそうに見えて、俺が泣きそう。
「氷河と、ちゃんとした関係になりたい」
乱れのない自分のワンピースと、はだけた氷河のシャツ。
私がなりたい関係はこんなんじゃない。
無理矢理引きずり出さずに、見える物を見て見えない物を察していかなきゃいけない。
そして私も、さらけ出さなきゃいけない。
サボりすぎたんだ、私が。甘えてたんだ。
「ちゃんとしたって何?」
声が、初めて怒気が孕んだ。
「雷が何言ってるか意味わかんねぇんだけど。炎に何か吹き込まれたのか? それとも何? こないだの事未だに怒ってて難癖つけてきてんのか?」
今にも立ち上がって、部屋を出て行ってしまいそう。
こんな氷河のリアクションは初めてだ。ちょっと本気で逃げたくなったけど、ぐっと抑える。
いつもと違うリアクションだってことは、それだけこちらの様子がいつもと違うってことで、ええと、ごめんよく分からんけど、とにかく好転させてみせる。
「待って、話を聞いて」
この前の事は、そりゃ怒ってるよ。でももう仕方ない。
Hの途中だった事を思い出し、とりあえず距離を置いて座る。これ以上ないというくらい真剣に、まっすぐ見つめると一応聞く姿勢になってくれた。が、まだ視線はこちらを見ない、頑なな態度だ。
「この前の事は、その、確かに炎の野郎殺してやるとか、許した氷河にも今は口に出せないような思いも勿論あったよ。でも、違うんだ」
涙腺が熱い。
「わ、私が全部悪いんだ……私が、氷河を追い詰めたから、だから炎は氷河を心配してあんなこと……」
喉に詰まった涙を飲み込む。
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